出世基準は職場によって異なる

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学歴重視のケース

大学病院で、特に規模の多い病院の場合は学歴が重視される傾向があります。最低でも4大卒が出世の基準になるでしょう。専門卒で現在大学病院に勤めている看護師は、今の職場のままでは出世が難しいかもしれません。出世している看護師がみんな大卒だった場合は転職を考えたほうが良いでしょう。

中途採用者が多い病院

また、中途採用が多い病院の場合は年齢が重視される傾向があります。看護師は転職や復職をする人、いわゆる中途採用者が多いです。40代50代での新入職員というのも珍しくありません。そのため、管理職を選ぶ際に年齢を重視するケースも多いのです。勤続年数が長くて十分なスキルがあっても、若い看護師が管理職になることを良く思わないベテラン看護師が多い環境だと、より多くの職員が納得できるように年齢の高い看護師に管理職の座が与えられるのです。また、ベテラン看護師のなかに管理職としての適性のある者がいない場合は、外部から管理職候補を募集するケースもあります。そのため、中途採用のベテラン看護師が多い職場の場合だと、若いうちから出世していくのは厳しいかもしれません。

人脈がきっかけに

看護師は転職が多いので、同僚が他の病院に転職していく機会もあるでしょう。そしてこの業界は、他の病院から引き抜きで管理職候補としてオファーされるケースが多いです。そのため、人脈を大事にするというのも重要なポイントです。転職していった元同僚との人脈は切らさずに大切にしておいたほうが良いでしょう。特に能力が高くスキルアップを目標に転職していった看護師だと、転職先でも活躍している可能性が高いです。その人脈を大切にして、自分を評価してくれる人を増やしていけばいずれは引き抜かれて出世ルートにうまく乗れるかもしれません。

出世意欲をアピール

すべての看護師が出世を望んでいるわけではありません。今以上忙しくなるのは嫌だ、今の環境に満足している、などといった理由で「出世したくない」と考える看護師も多いです。そう考えている看護師に出世の話をしたらモチベーションが下がって退職につながる可能性もあるので、病院側としては慎重に人選しています。つまり、出世意欲がはっきりしていると病院側としても安心して役職を与えられるということになります。ですので、出世意欲を日ごろからしっかりアピールしておくのは非常に大切なことです。もちろん職場全体からの評価を得るためには協調性を重視して業務を行う必要もありますが、直属の上司や看護師長などには積極的に出世意欲を伝えておいたほうが良いでしょう。